時代遅れのラブレター
時代遅れのラブレター



元号が令和に変わり、"JK"と呼ばれる女子高校生になった彼女は、毎日をただぼんやり過ごす日々を送っていた。


そんな退屈な毎日の中、彼女のもとに一通の手紙が届く。


宛名は『サクラ』
彼女と同じ名前だった。


どこか歴史を感じるその古めかしい手紙を、サクラは怪しく思いながらもゆっくり開いた。


記された文字は、読める字もあれば読めない字もある。


しかし内容が全くわからないのだ。
誰から届いたのかもわからない。


──いったい誰から…?


サクラはこの手紙には何かあるのではないかと、お宝の在り処が記されているのかもしれないと、顔には出さないが、内心とてもワクワクしていた。


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