ワタシが好きなのはセンセイじゃありません
私の名前は斉田春希(さいた はるき)。
この春から葉元女子高校の1年生になる。
今日は入学式。

中学校は公立の共学で、女子校に入るのは初めてだ。
3校受けたうち2校受かってそのうちの一校がこの学校で、もう1校は共学だった。
正直、あんまり女子校に入るのは乗り気ではなかった。

だが、私の知らない間に母が入学届を提出していた。

本当ありえない。一生恨んでやる。

お姉ちゃんは、小学生の頃からずっと女子校で女子校の様子は耳にはしていた。
唯一いいなと思えたのはこの学校は私服okっていうところ。
だってスカート履かなくて済むんだもん。

〜朝、リビングでのやりとり〜

お姉ちゃん
「かっこい先生 いるといいね^^」

私「そんなの興味ないし・・・」

(正直、私は男の人が好きじゃない。というか、幼い頃に叔父さんに受けたいたづらから男性恐怖症気味なのだ。・・・でも同年代くらいの子は何故か平気)

「あ〜私のスクールライフどうなるんだろ・・・・」ため息をつきながら家を出た。

葉元女子高校は私の家の最寄りの駅から一本で6つ目の駅で降りて徒歩3分で着く。

校門をくぐり、早速クラス分けの掲示がボードが設けられていた。

「あ、あった 3組だ」
3組に自分の名前を確認して、教室へ向かう。

その途中、この学校の先生らしき人とすれ違った。
そしてその先生を目で追いかている上級生らしき3人の会話。
「吉川先生〜今年 私のクラス担任ですかあ?」一人は先生に向かって叫ぶ
「吉川先生、今日もかっこいい^^」
「卒業したら、吉川先生の彼女になるんだあ・・・あと一年の辛抱。絶対吉川先生を落とす♡」そんな会話が聞こえた。

私は、(この先輩たちは、お姉ちゃんが言ってた女子校あるある 
学内に異性の対象が先生しかいなくて・・・好きになちゃってるっていうやつ・・・?)と心の中で呟きながら歩く

そして、自分の教室へとたどり着いた。
ドアを開けると、集合10分前ということもあり、そこそこクラスメイトは集まっていた。
席は前から詰めて座るらしい。
席について座り、やることないから、スマホで時間を潰した・・・。
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