〜トラブル〜 黒のムグンファ・声を取り戻す旅
ある日「あ、トラブルがいるよ」と、ノエルがメイク室の窓から駐車場を指を差した。
全員が窓に集まる。
眼下では、トラブルが中型のトラックから荷物を降ろし台車に積んでいた。
トラックの陰から男が現れ、トラブルを手伝ってその台車を押し始めた。
乗り切らない荷物をトラブルが持って後からついて歩き始める。
男が止まり、載せれば?とジェスチャーし、トラブルは大丈夫と答えているようだ。
2人でこの建物に入っていく。
「誰だ?」
セスが眉間にしわを寄せて言う。
「親しげだね」
「最近、見るよ。配送の人でしょ」
「また、変な事にならなきゃいいけど」
「やきもち〜?」
ノエルがセスを覗き見る。
「違う」
「手話の本、読んでるよねー」
「違う。以前から興味があった」
「またまた〜」
「違う」
じーっとセスを見るメンバー達。
「・・・違う!」
「何も言ってないじゃーん」
笑い合う4人。