裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜
 家の中にいてガミガミ言われ続けるのも嫌だったので、あたしはサンダルをつっかけると外に出た。


 田んぼの水はキラキラと太陽を反射して、上下左右から眩しい。


 どこか屋内に入らないと、日焼けしちゃう。


 これでも美容には気を遣っているのだ。


 あたしはどこか日差しを遮れるところを探して、


「そうだ!」


 目的地を決めると意気揚々と歩き出した。


 5分ほど歩いて到着したのは、グレーの干からびたコンクリート造りの建物だった。


 『三國第一小学校』


 門にかかる古びた木の表札には、そう記されている。


 あたしと千帆が、6歳から12歳までの6年間を過ごした学校だ。


 卒業してから1度も来ようと思ったことはなかったのだけれど、葬式で昔の知り合いの顔を見たことで懐かしくなったのかもしれない。
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