《続》俺様幼馴染の溺愛包囲網 (新婚♡妊娠編)
旦那様の妄想
頬をつねってみる。
……あんまり痛くないな…。

叩いてみるか。
両頬を力強く叩いてみる。

「いてっ!やっぱ、痛いわ〜。」

夢じゃない。夢じゃないんだ!

俺と結衣子の子供が出来た!

言い表せない幸福感がじわじわと持ち上がってくる。
俺の子種が、結衣子の腹に、卵に、根付いたのか……
うわー!リアルに嬉しいぞ!

ニヤける顔が元に戻らない。



「亮平?どうしたの?」

俺の愛する妻。
可愛い可愛い嫁さんが、顔を覗き込む。

「ご飯出来たよ。遅くなってごめんね。
パスタとサラダだけになっちゃった…。」

申し訳なさそうに伝えてくる。

「本当は、ちゃんとしたディナーにしたかったのよ?ノンアルコールのスパークリングワインも買って、お祝いしようと思ってたのに。」

ごめんね?と、謝ってくる。
産婦人科が混んでいて、帰る時間が遅くなった。すでに夜の8時を回っている。

「ぜんぜん!
別に作らなくても良かったんだ。お義母さんのとこに行っても良かったし。」

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