《続》俺様幼馴染の溺愛包囲網 (新婚♡妊娠編)
「今日は亮平と2人だけでお祝いしたかったの。
亮平と私の赤ちゃんだよ。
今までは夫婦2人単位だったの。
でも、今日からは3人よ。すっごく小さいけど、ここにいるの。
私達、この子を通して本当の家族になるのよ。
今日はその最初の特別な日。
だから、うちのお母さんには明日言いに行くわ。」

結衣子の実家はすぐ隣。言っておけばいつでも食事を用意してくれる。
店の人が作った料理なら食べられるけど、
手料理は、結衣子かお義母さんの作ったものしか食べられない俺には、隣の枚岡家は安心してメシを食べられる場所として、今も認識している。
つわりが始まってもおかしくない時期だ。
無理をして欲しくない。
しばらくは、枚岡の家で食べてもいいのだが…。
今後のことを枚岡家で話しておかないとな。

でも、確かにそうだ。
今日は特別な日だよな。

俺とも結衣子とも血が繋がった子供。
その子を通して、本当の家族になるんだ。

「わかった。うん。今日は特別な日だよな。
結衣子がせっかく作ってくれたんだから、早く食べよう。2人でお祝いだ!」

それから俺たちはたくさん話をした。
男かな、女かな、どっちに似てるだろう?
結衣子は男の子じゃないかと言う。
正直、俺もそんな予感がするけど、男だったら……絶対に結衣子の取り合いになる!
いくら息子でも、それは許さん。
いや、待てよ。
女の子だったら…嫁に出すのか?
結衣子にそっくりな、可愛い可愛い女の子を手放すのか?……ありえん!
そう考えると、そっちの方がもっとイヤだ!
やっぱり男の子でいい!

……まあ、無事に生まれてくれるならどちらでもいいんだけど。

その日は結衣子をそっと、宝物のように抱きしめて眠った。



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