《続》俺様幼馴染の溺愛包囲網 (新婚♡妊娠編)
私は思いっきり亮平を突き飛ばした。

み、見えた?バレた⁇

「……何やってるんですか?結衣子先生…。」

「あ、さ、坂上先生……」

「なんだ、聖かよ。驚かせんな。」

入ってきたのは6年生の担任であり、私達の二期先輩であり、亮平の親友でもある聖くんだった。

「亮平……ここで何してる?」

「結衣子を迎えにきたんだ。もうじき終わるだろ?」

「……それだけに見えなかったが…。」

「…先生、何してるの?早くしてよー。」

え、後ろに生徒がいる⁉︎

「あ、あぁ。悪かった。
……結衣子先生、うちのクラスの中村が体調不良で、診ていただけますか?」

「結衣子先生、この人誰?」

中村くんが尋ねる。
うん。まあ、気になるよね。

「……私の旦那さんだよ。
ここの卒業生なの。今日は校長先生にご挨拶に来たのよ。」

嘘じゃない、はずだ。かなり苦しいけど…。

「へぇ〜〜……」

好奇心はそこまでで、やはり体調が悪いみたいだ。

「ちょっとここに座ろうか。」

中村くんを椅子に座らせる。

「後はこちらで診ますので、坂上先生は戻られて大丈夫ですよ。また報告します。」

「……わかりました。
中村、あのお兄さんは医者だから、ちょうど良かった。診てもらえ。」

あ、そうだった。私よりちゃんとした小児科医がいるじゃない。

「先生の旦那さん、お医者さんなの?」

「あぁ。横になった方が良さそうだな。
その前に手を洗えるか?」

エロモードがすっかり抜けて、真面目な医者の顔になった亮平を見て安心したのか、聖くんは出て行った。

中村くんはやはり軽い熱中症との診断で、その後はアクエリを飲ませて、顔を拭いてやり、涼しい保健室で少し休ませた。

もちろん、亮平も静かにしていた。

中村くんが最後の患者さんで、今日はおしまい。すっかりお待たせしたけど、やっと一緒に帰れる。
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