新社長と二度目の恋 ~御曹司は私も子どもも離さない~
―――でも。
父さんは、さらに怒りを爆発させた。
「香織と島田くんが…。いったい、いつからだ!?俺に隠れて…!」
その声にやっと我に返った暁人は、その場で土下座をした。
「大学時代からです。…今まで、黙っていて申し訳ありません。社長」
「暁人は悪くないわ!私が全部悪いの!父さん」
…暁人が父さんに私の『関係』を隠し続けていたのは、間違いなく私の『嘘』のせいだ。
「…夏彦、お前は2人の『関係』を知っていたのか?」
父さんが夏彦に目線を向けて言う。
「…先日、暁人から聞きました」
夏彦かそう答えると、父さんは私と暁人を鋭い目線で見つめる。
そして、重い口を開いた。
「香織」
「はい」
父さんの声に返事をして顔を上げる。
「お前は、すぐに『八柳家』を出て行け。今後一切なにがあっても俺に助けを求めるな」
「…っ、わかりました」
父さんの言葉は半分、「勘当する」という意味に当てはまるだろう。
…それもいい。
それだけ、私は父さんの怒りをかった…ということだから。
「島田―――いや、暁人くん」
父さんが暁人に言う。
「はい」
「…娘を『八柳家』から出す。今からウチ来て俺の妻にもすべて話をして、娘を引き取ってもらう」
回りくどい言い方だが、つまり私と暁人のことを「認める」という事だ。
「はい、必ず幸せにします」
「ありがとうございます。父さん」
と、2人で深く頭を下げた。
「良かったな、香織」
「良かったね、暁人」
私たちを見守ってくれいた夏彦と深琴はそう言って、再び祝福してくれた。