砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
「何を驚いている。ジャミレトはおまえの婚約者だろ。」

お父さんの言葉に、唇を噛み締めるアムジャドがいた。

「アムジャド皇太子。どうかお座り下さい。」

ジャミレトさんのお父さんに促され、アムジャドは仕方なさそうに席へ座った。

「さあ、今日はアムジャドとジャミレトの結婚を決める会だ。」

お父さんが優雅に両手を広げる。

「それと併せて、東洋の花を妾妃に迎えるとは。我が息子ながらよくやった。」

えっ……妾妃?

やっぱり私達の結婚は、鼻から認められないの?

「待って下さい。」

アムジャドが、手を挙げた。

「この場を借りて、申し上げたい事があります。」

アムジャドは私を一緒に立ち上がらせた。

「僕はジャミレトとの婚約を破棄します。」
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