砂漠での甘い恋~女医は王子様に溺愛される~
するとアムジャドが、ジャミレトさんの目の前に立った。

「可哀相な人だ。」

「えっ?何ですって?」

「君は愛を知らない。だから可哀相だと言ったのだ。」

ジャミレトさんの目に涙が光った。

「愛を知らないなんて……私はあなたを愛しています。あなただけが、私の光です。希望なんです。それを否定するなんて。」

「すまない。でも僕が愛しているのは、チナだけなんだ。他の人は愛せない。分かってほしい。」

ジャミレトさんも私も泣いている。

「ええい!もういいわい!」

アムジャドのお父さんが、両手を広げて私達を引き裂いた。

「とにかく、アムジャドの正妻はジャミレトだ。いいな、アムジャド。」

「父王!」

「これは国王命令だ。」

私の口から嗚咽がもれた。
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