次の演奏は花山南高校吹奏楽部ですっ!〜部活大好き彼氏が甘すぎる〜
柊がこちらを見た。

「ん?なに?」
「今誰も俺らのこと見てないよね」
「…うん、見てないよ?それが何?」

私の答えを聞くや否や、柊はそっとキスをした。

「?!?!?!」

柊は満足そうに唇を離した。

「…誰かが見てるかもって思ってするのって、ちょっとスリルじゃない?」

彼はいたずらっ子のような笑顔で私を見た。

ちょ、ちょっと待て。
まさか、柊もS…?

有り得る。先生と同じ血が流れてるんだもん。それに、2回くらい押し倒されて…

そこら辺まで考えて、思い出した。

合宿の時…!

「柊!先のことって…!」
「…やっとわかった?」

柊はにっと笑って私のほっぺを触る。

むにむにされながら私は思考を巡らせた。

おうちデートって…マズいんじゃ…?!
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