《続々》俺様幼馴染の溺愛包囲網(出産♡子育て編)
「俺は今まで、散々遊んできた自覚はある。
けどなぁ、俺、30までに実家に戻らないといけないんだ。ここでの経験積んだら、帰る約束をしている。」

廣澤の家は、隣の県で廣澤総合病院をしている。コイツはそこの跡取り。

「いずれ、継ぐために帰るとは思ってたけど…。それにしては、早くないか?」

「そうか?後、2年ないぞ?俺、1浪だからな。」

あ、そうだった。俺より1つ上だった。

「俺だって、遊んでばかりいたわけじゃないんだ。真剣な気持ちで付き合ってたことだったこともある。
ま、あんまり長続きしないんだけど。
独身のまま実家に帰ったら、県会議員やら、地主やらの娘の釣書がいっぱい寄せられて、まあ、その中から見繕うしか無くなるだろうな。
出来れば、自分で見つけたいだろ?
結婚相手。
正直、可愛い妻子が家で待ってるお前が、だんだん羨ましくなってきた。
次に、真剣に付き合う子は、多分俺にとってラストチャンスだ。」

「……それが、稲森なのか?」

「まぁ、お前のタイプではないと思うよ。
でも、俺的には、外見は正直、ドストライクだな。
スレンダーで、美人だ。頭の回転が早くて、会話のテンポもいい。
何より、女医だ。誰も文句を言わないだろう。条件的には揃ってる。
あとは……身体の相性、って言いたいところだけど、それだと、今までと変わらない。ちゃんと中身を知りたいんだ。
なんなら、しばらくSEXしなくてもいいと思ってるよ。そこから始めたくない。」

マジか!めちゃくちゃ真剣じゃないか!

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