《続々》俺様幼馴染の溺愛包囲網(出産♡子育て編)
「……うん、うん。
亮平の気持ちはわかったよ。
怖かったね…。怖い思いさせたね。」

「…だー?」

いつの間にか、鉄平が足元に来ていた。
俺の様子がおかしくて、心配したのか……

「さっき、麗ちゃんの話聞いて…さすがに気付いちゃったよ……。」

なんとか気持ちを落ち着けようと、鉄平を抱っこする。
鉄平の重みが、俺を落ち着かせてくれる。

「私はね、亮平が怖いならいいよ。
そりゃ、鉄平にも弟妹がいたらいいかな、
って思う。
賑やかだと寂しくないだろうし。
でもね、今、3人でも充分幸せ。
だから、無理しなくていいんだよ。」

こいつは……自分の気持ちに蓋してでも、
俺の心を第一に考えてくれる。
いつもだ。…いつもそうだった…。
……でも…俺は…。

鉄平……やっぱり1人は可哀想だよな。
ずっと俺が遊んでやる、って言っても、俺は兄弟じゃない。父親だ。

あれだけ歳が離れてたけど、それでも小さい頃兄姉に遊んでもらった記憶はある。
むしろ、大人になった今の方が、話も出来るし、兄弟で飲みに行くこともある。
鉄平からそんな機会を、俺が奪うのか……。

出産が、その時々によって違うのもわかってる。
トラブルがある時もあれば、何もなく平穏に生まれることもあるんだ。
頭ではわかってる。……でも…

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