あやかしの集う夢の中で
次の日、いつも良い知らせばかりが届いてたオカルト部に、少しさみしいニュースが流れた。



オカルト部での雑談で元気を取り戻したかに見えた舞だったが、病気を理由に学校を休んでしまったのだ。



そして、舞の病欠は一日では終わらずに、次の日も……、次の日も……。



舞の身に何かが起きているのかもしれないと、桜介を初めとしたオカルト部のメンバーたちは思い始めた。



それはもしかしたら、舞が話していた毎晩見る悪夢と関係しているのかもしれない。



幽霊やお化けや妖怪の類いが、夢の中で舞を……。



これ以上、舞の休みが続くのならば、一度、オカルト部のみんなで舞のお見舞いに行ってみようと、桜介は思っていた。



体調が良くなった舞と、またお菓子を食べながら楽しい話をしたいから。



オカルト部の仲間は一人でも多い方が楽しいから。



如月舞はオカルト部の大切な仲間だから。
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