青は奇跡




「……というわけで、明日から夏休みだが羽目は外すなよー。

宿題しっかり計画してやっとけよ?」


「分かってますよー、先生」


「そう言ってお前去年終わってなかっただろ」


「夏休みが短過ぎるんですよ!」


「お前なあ……!」




クラスのお調子者が笑いを取り、一気に教室が笑いに包まれた。




こういう時、わたしはどうしていいか分からず貰ったばかりのプリントを凝視してしまう。




「あーそれから、成績悪かった人は補習な。

明日から始まるから部活よりもこっちを優先すること。

じゃあ気を付けて過ごせよー、以上!」





鞄の中に貰ったばかりの手紙や成績表をしまい、廊下に出ると、いつの間に貼ったのか順位が出ていた。




最近はあまり聞かないが、この学校では未だに各科目と総合成績の上位20人を貼り出している。




誰かがその理由を尋ねた時、先生はやる気を促すためとか何とか言っていた。




わたしは見事に先生の策略にはまり、毎回この表に載ることで取るに足りない自尊心を満たしている。




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