君の好きな人が私だったらいいのにな。
「あー……、もう、ほんとにずるい。」


自分の部屋に戻った瞬間

それまで抑えてた身体の熱が一気に爆発したみたいに

全身が熱くなった。


「………水着、選んでもらっちゃった///」


買ってきた紙袋を開けて

もう1回選んでもらった水着を確認する。


「……悔しいけど、可愛い。」


あんなことできるから

きっと侑はモテるんだろうな。

今更周りの女の子達に嫉妬するなんて、もうとっくの昔に卒業したけど

この時は、ほんの少しだけ胸がざわざわした。
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