君の好きな人が私だったらいいのにな。
「お肉どれがいっかな、あ、これは?BBQ用って書いてある、」

『それにしよ。颯達結構食べるから…、』

「あ!マシュマロ!マシュマロ焼きたい!」


あれもこれも、と言いながら買い物を済ませて

スーパーを出た頃には夕日で空が綺麗なオレンジ色になっていた。


『そっちの袋も貸して、重いでしょ。』

「え、大丈夫だよ。」

『じゃあ、2人で持と。』


氷室は私が持っていた袋の持ち手を片っぽだけ持って

これでよし、と笑った。

< 176 / 439 >

この作品をシェア

pagetop