君の好きな人が私だったらいいのにな。
「ちょ、何?んっ…、」


振り向いた瞬間

目の前に侑の顔があって

瞬きする暇もなく、私の唇に柔らかいものが触れた。


「っ…!///」

『ふっ…、顔真っ赤。』

「だ、誰のせいよっ…、」

『俺?』


ほら家ん中入るんだろー、と家のドアを開けようと私に背を向けた侑の顔は

暗くてよく見えなかったけれど

ずっと外にいたはずの侑の左手は

熱をもったように熱かった。


-END-
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