君がいるだけで、世界は輝く
桜喜vr.
コンコン


「失礼します。1-3の水川瀬奈です。」


…え?何の用だ?って、俺じゃないよな…
何期待してんだか


「はーい!どうかしましたか?
 って、同い年か、タメでもいい?」


「あ、はい。タメで大丈夫です。」


何なんだ?あの女、いきなりタメとか、
普通引くだろ。てか、あいつタメじゃねぇし


「それで、用件はなー「なんの用だよ」 


俺が話しかけると、水川はびっくりしていた


「あ、あの、く、クリームパン…」

「…は?」

「この前の、お返しです…」

「え?…」


えっと、お返しのお返し?まぁ、嬉しいけど
クリームパン好きだし


「あ〜、この子か、」


こいつは俺と水川の間であったことを話したから、事情は知ってる。


「え?えっと、、」

「あ、おい、」

「はい。」

「これ、貰っとく」


何なんだ、これじゃ永遠のループじゃんか


「はい!では、失礼します」

「あ、」

「はい、?」


でも、礼ぐらい言っとかないとまずいよな。


「あのさ、あ、ありがとな」


うわー、超恥ずっ
フフッ


「い、いえいえ、お返しですから」


っ、可愛いな…って、変態かよ!


「では、」

「お、おうじゃあな」

「まったね〜!」


は?あいつが帰って行った頃合いを見て、
 ガン!


「って〜、何なんだよ。」

「お前、邪魔」

「はぁ?ひっで〜無いわ〜」


何となくこいつと話してほしくなかった。


「あ、ヤキモチだろ?」

「は、はぁ?ちげーしそんな訳ねぇだろ。」

「へぇ〜、でも早くしないと取られちゃうよ
 瀬奈ちゃん可愛いから、いいの?
 お前、初恋ぽいっし?」

「そ、れは、」 


こいつは、たまに真剣な顔をする。

早くしないと、取られる、か…

っていうか、水川の事好きになってたんだ。

まぁ、あんな笑顔向けられたら、男なんて

イチコロだろ。水川、好きな奴いんのかな…
< 13 / 31 >

この作品をシェア

pagetop