二度目の初恋
そして、5回ほどそれを繰り返し、そろそろ違う教科をやろうかとリュックに手を伸ばした...その時だった。


――ブーブーブーブー...。


スマホが突然音を立てた。

こんな時間に電話なんて珍しい。

バイトの中間集計が大幅にミスしてたから店長が怒って電話をかけてきたとか?

出たくないと思いつつ、仕方なくスマホを手に取り、画面をタップした。


「えっ......」


オレは絶句した。

なぜなら画面に映っていたのは......


「あっ!」


オレはその声に咄嗟に振り返った。


「悠永くん見っけ」

「ゆいぼん...」


コツコツとローファーを鳴らしてゆいぼんがオレに近付いてくる。

ゆいぼんは昔と変わらず少しだけがに股で、わりとがさつな歩き方をしている。

変わらないことを見つけると嬉しくなるのは必然だった。

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