お嬢様とピアニスト

運命の出会い?③

「あの、その事なんだが。今日おれがここでピアノを弾いていたこと、誰にも言わないでくれないか?」

「分かりました。だけど、どうしてですか?あんなに上手く弾けるのに。みんなに自慢出来ますよ!コンクールでも賞が取れると思ったぐらいです!」

「褒めてくれてありがとな。でもお願いだ。言わないでくれ。」

「分かりました。」

そんな真剣な顔で頼まれたら断れない。

まあ、元々誰かに言うつもりもなかったけど。

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