お嬢様とピアニスト
それから桜木と少しだけ話した。

桜木は少し天然なところがあるようで、あいつの言葉には色々翻弄させられたようにも思うけど。

それから、メールアドレスと電話番号も交換出来た。

ピアノを褒められたのが嬉しくて、気付けば自分から家に聴きに来るよう誘っていた。

周りや親がこれを知ったらもっとうるさくなることは分かっている。

それは今まで自分が避けてきたこと。

でも、そんなことがどうでもいいと思えるぐらい明日が楽しみだった。
< 34 / 65 >

この作品をシェア

pagetop