幼なじみと
試合が終わり皆がベンチへ戻ってきた
もちろん無言。
『直輝ちょっとこい』
空気を変えなきゃと思い
腕を引っ張り直輝を連れ出した
『仕方ないから胸貸すから
泣いてもいいよ』と腕を開いた
『はぁ? そんな事で呼び出したの?』
『そんな事ってどういうこと
あんな空気でこっちまで気まずいから
元気出させようとしたのに』
『遠慮するわ』
『はぁ〜? 素直じゃないんだから
(ギュッ)お疲れ様 頑張ったね
最後までかっこよかったよ
この悔いは私がぶつけてくる
だから次の大会も応援してよ』