にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「先生、最近…
私の身体で欲求処理しないですね」



「…欲求処理ね…」

先生は少し笑った




「そしたら…
もぉ来なくてもいいですか?私」



「…ご飯作ってよ」



「じゃあ、お弁当にしましょうか?」



「…一緒に、食べたい…」




「…
最近、性欲はどこで処理してるんですか?」




「…三大欲求ってさ
全てが同じじゃなくて
どれか満たされてれば
それでいんだよ…

おかげさまで
食欲と睡眠欲は満たされてるから…」



「そーなんですね…」




「…ていうのは、言い訳で…

最近、感情が入ってしまうから…
欲より、感情が抑えられない

だから…美波さんとできない…」




そんなこと…言わないでよ



先生





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