君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)



 春休みに入った。



 今日は加恋ちゃんと秘密のあの場所に行く約束をしている。


 今日、秘密の場所に行くことになったのは加恋ちゃんのリクエストだった。


 今日、どうしてもあの場所に行きたいということだった。





 僕は、いつもの待ち合わせ場所の公園に行く。



 そして公園に着いた。


 公園にはすでに加恋ちゃんがいた。


「おはよう、加恋ちゃん」


「おはよう、優くん」


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