呑みますか、呑みませんか。


 あの夜――初めてタマキさんの家に行った夜に交換したきり連絡することもされることもなかった個人メッセにそんな言葉が送られてきたのは、金曜の夕方だった。


(……わたしに選択させるのズルくないです?)


 断らないってわかっていて誘われている気しかしない。


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