呑みますか、呑みませんか。

「……わたし? チヒロくんの、努力じゃなくて?」

「人付き合いのためじゃなく自ら酒に興味持てたのは。君と愉しく飲めたからだ」


 チヒロくんの力になれたなら、よかった。


「なんだっけ。同じような、すごくキツいお酒あるよね」

「テキーラみたいな?」

「うんうん」

「ジン、ウォッカ、ラム、ウイスキー、ブランデーあたりは40度程度ある」

「そんなに? カクテルに入っているのは飲んだことあっても、ロックとかショットで飲んだことないなあ。どんな感じだろ」

「ショットは……俺に一瞬で大打撃与えかねんな。ウォッカは無味無臭ってきくが。中にはアルコール度数100近いのもあるらしい」

「ひゃく!? 火がつくんじゃない?」

「つくつく」

「……舐めては、みたい」


 勝手なイメージだけど痺れそう!

 それとも焼けるような感じかな。


「なかなかのチャレンジャーだね」
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