呑みますか、呑みませんか。

 こんな夜を過ごせるのは、紛れもなくオトナの特権というやつで。


「ふわふわ、してきた」


 お酒というものが、わたし達を繋いでくれたよね。


「やっと」

「やっととか言わないの」

「もう1時すぎたよ。たまちゃん」

「どうりで眠いわけだ」

「俺はようやく。少しだけ、冷めてきたな」

「じゃあ飲むの再開する?」

「いいや」

「明日に。……響く?」

 お休みだけどイロイロと忙しいのかな。

「というよりは。勢いとかじゃなくて。ちゃんとしたいし」

「え?」

「俺、このあと。君をいただく気でいるんだけど」


 ――――!


「そろそろ酒より俺のこと欲しがってよ」
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