忘れるための時間     始めるための時間     ~すれ違う想い~

# 未来side

今日は絶対に自分の本当の気持ちを言う!
そう決めて来た。怖かったけど、気持ちを真っ直ぐに伝えてくれた永井くんにきちんと本音で答えたかった。

勇気を振り絞って私も好きだと伝えた。

そんな私を今…永井くんは抱きしめてキスをして…

柔らかく、それでいて情熱的なキス。
心も体も熱く溶けてしまいそう…

夢?夢じゃないよね?

いろんな気持ちがよぎる。

優しく チュッと音を立てて永井くんの唇が離れた。

永井くんがそっと肩を押して向かい合うと
「俺たち…結婚しよう!気持ちを伝え合うのに時間がかかったけど…いろんな人傷つけたかもしれんけど…俺たち結婚しよう!」

力強い言葉にうなずく。

「大切にする。絶対に!」
そう言ってまたギュッと抱きしめる永井くんの腕の中はドキドキするけど安心できる。

達也くん…唯…沢山傷つけたかもしれない。
それでも、忘れられなかった思いは本物で…。
いろんな思いがグルグルと頭を駆け巡る。

「まずい!いつまでもこぉしとりたいけど、時間がヤバい!」

永井くんの言葉にハッとする。

「あ、ホンマ!」

永井くんがギュッと手を繋ぎベンチから立たせてくれた。
「行こうか、未来!」

名前呼び!!
嬉しくて涙が流れた。

「未来の泣き虫。」
チュッと頬に流れる涙にキスをする。永井くんが急に甘過ぎる。

幸せ…。
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