住みますか、住みませんか。
「妹が、今年社会人になったんだけど」
「わたしと同じですか」
「そうなんだ。まあ、妹は短大卒だから君よりは二つ下でね。それでも雰囲気がけっこう似ていて。イマドキ都会女子っていうよりは。ちょっと田舎の子っぽいというか。青臭い」
それ喜んで大丈夫ですか?
そしてオトナになった女の子に青臭いとか言わないであげて下さいお兄さん。
「まだ、なにもしてやれていなくて。ちょうど誕生日も近いし、今年は新社会人のお祝いもかねて奮発した贈り物をと考えているものの。なにをあげたらいいかさっぱり」
肩をすくめる羽鳥さん。
「オジサンには。若い子の好みがわからなくてね」
「まだまだお若いじゃないか、羽鳥さん」
「二十歳の女の子からしたら僕はもうオジサンだよ」
「いやいや。そんなこと」
「とにかくねえ。お手上げ状態」
妹想いな優しいお兄さんだなあ。
一人っ子としては、そういうの、憧れてしまう。
「わたしに助言を求めておられます?」
「正解」
「そ、そんな。責任重大すぎます」
「あくまで案のひとつとして考えたいだけさ。そんなに時間はとらせない。だから少しだけ付き合ってよ」