虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
それからシャワーを浴びる頃には、すっかり夕方。

奈々はグッタリ。

蓮はスッキリ。

「蓮は体力余りすぎ」

「休日は、1時間泳いでトレーニングもしてるからね」

「…」私も、休日は泳いでトレーニングもしてるけど…
と思うが口に出すのは止めた奈々だった。

「お腹空いたなぁ~」と蓮。

「確かに、今日は水分しか採ってない」と軽く蓮に苦情の視線。


「コンシェルジュに頼もうか?」


「蓮さえ良ければ、ある物でさっと作るよ。あっ、でも蓮の誕生日だから豪華ディナーを頼む方がいいかな」

「奈々がいい!」と即答する蓮。

蓮の可愛い一面にキュンとする奈々だった。











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