虹の彼方へ~運命の赤い糸は1枚の写真~  《シリーズ本編》
夜ご飯も終わり日曜の今日は、明日からの仕事に備え帰る。

本当は同じマンションなので、ギリギリまで一緒にいてもいいのだが、奈々はまだ言うつもりはない。

ダラダラ付き合うのではなく、お互いの生活をしっかりしたいと思う奈々だった。

その考えに蓮も異論なく、寂しい気持ちもあるが、金曜の夜から日曜の夜まで、特別な用事がなければ毎週末一緒に過ごす事で納得した。


「じゃあ、帰るね」

「送って行きたいけど…」

「蓮。ありがとう。気持ちだけ受け取るね」
と言葉を残しエレベーターに乗り込む奈々。


「また、来週」
どちらからともなくキスを交わし、エレベーターは閉まり下りていく。

奈々は1階でカードを差しなおし、自分の家へ帰るのだった。









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