その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「姫野さんのほうがずっと優しくて癒しだよ。
きっと俺の精神安定剤だね」
「精神、安定剤……飲んでるの?」
それってあまり良くないんじゃ……と思ったけれど。
なぜか橘くんは笑う。
「そんな風に勘違いする姫野さんもかわいいね」
「えっ……」
「あ、そろそろ俺たちの番が来るね。ポップコーンはふたりで一番大きいサイズを食べようか」
「いや、あの、私が出すから橘くんは好きなの頼んでね……!全然ひとりで食べてもらって大丈夫です!」
「そんなのダメだよ、姫野さんと共有したいんだ。願わくば俺がポップコーンを姫野さんの口に運んで、そのまま間違えて俺の指も口に入れるハプニングを期待して……」
「お次の方どうぞ〜!
大変お待たせいたしました!」
何やら橘くんが言いかけていたけれど、タイミングよく店員さんの声が聞こえ、私たちが注文する番になったのだ。