その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
「あっ、始まったよ橘くん……!」
「そんな、姫野さんの視線が俺からスクリーンに……」
「えっ?」
「ううん、なんでもないよ。
映画を楽しもうね」
一瞬橘くんの表情が暗くなった気がしたけれど、すぐにいつものさわやかな笑みに戻る。
私もその言葉にうなずいて、ふたたびスクリーンに視線を移した。
映画の内容はとても深く、熱い三角関係が繰り広げられていた。
内容としてはすごく興味が惹かれたのだけれど、ひとつ問題があって……。
「……っ」
その映像が流れたとき、私はとっさに視線を外した。
ごまかすようにポップコーンを口に運び、ジュースを飲んでなんとかやり過ごそうと思った。
ただその音声までもが、恥ずかしい感情を湧き上がらせる。