永遠、というものがあれば
カズくんに引っ張ってもらってなんとかたどり着いたのは空き教室。



外の喧騒が少し遠くに聞こえる。



つないだままの手をそっと離す。



「ありがと、カズくん」



「すごかったな!」



「お店にも寄れない位だったね」



若い女の子が多かったな。今更ながらharuの人気がうかがえる。



嬉しい、けど複雑…。



「…仲良くやってるんだろ?あいつと」



やっぱりカズくんはエスパーのように私の気持ちがわかるんだ。



「うん」



「そっか。それならいいし」



カズくんはう〜んと背伸びをして、



「俺さ、来年学校やめるわ」



え?



もしかしてそれって…。



「ば〜か!今、自分のせい?とか思ったろ?」



カズくんは私の頭を軽くこずいた。
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