永遠、というものがあれば
しばらく走った車が私のマンションの前に着いた。


「…あ、ありがと。コーヒー飲んでく?」


「いや、帰るよ。
てかなぁ、送ってくれる男を簡単に家にあげるなよ」

「だってカズくんでしょ?」


「だから、男を簡単に信用するな、ってこと」


「は〜い!」


カズくんは
「ほんとにわかってんのかよ」

て呟いて、

車を発進させる前に


「俺、彼女いないからな?」


と一言つけくわえてから、軽く手を挙げ帰っていった。
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