永遠、というものがあれば
細い電灯が灯った小路を急いで、着いた先。



広がる街の明かりと空の星達。



「すげー!」



陽斗がため息をつきながらその光景をながめた。



私は空を仰いで目を閉じる。



パパ、ママ。ただいま。



今日おじさまに素敵な話を聞いたよ。



あの曲、大事なプレゼントだったんだね。



私も今日大好きな人から素敵なプレゼントもらったよ。



隣の陽斗が私の手を優しく包む。



そして空へ向かって叫ぶんだ。



「ゆぅさん、俺めちゃくちゃ陽菜が好きです!」



そして少し間をおいてから続けた。



「アメリカから帰ったら…陽菜と…陽菜さんを俺に下さい!」



私はびっくりしてゆっくり目を開いて、隣の陽斗を見た。



なんて言ったの、今?
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