永遠、というものがあれば
キス
「気持ち悪くないか?」

「大丈夫?」



さっきから何度聞いただろう。


「大丈夫だって!カズくん」



だけど、心配かけてごめんね。


隣でハンドルを握るカズくんの横顔に心の中でつぶやく。



「しばらくは家に帰るぞ。心配でしょうがない」



「え?」


黒田家に?



私は首を横に振ってから答えた。


「おばさまに今日のこと知られたくない。」



二年前の事件があってからおばさまは今まで以上に私の心配をしてるから、


「これ以上心配かけたくないよ」



つぶやいた私の頭をカズくんはコツンと叩いて言った。



「゛母親゛が心配するのは当然だ。ま、気になるんだったら、今日のことは黙っておくから」



「うん…ありがと」



じわっと温かい気持ちになって、シートに深くもたれ深呼吸した。
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