愛され妹っ。


「大丈夫だろ、俺らついてるし、なんかあったらすぐに言えよ」


「…うん、優しい人達だったらいいなぁ」


「そうだな」

「お父さん、出張ばかりで家にいなくて
私たちやりたい事ばかりしてるけれど、
新しいお母さんが来たら、どうなる?
お部屋とかどうなるの?私、1人で寝たくないからずっとお兄ちゃんと同じ部屋にいたいよ…」


「…俺も新しい母親がどんな人か分からねぇからなんとも言えねぇけど、大丈夫だろ」

「うん…」

頭の中は、すでにそれだけで頭がいっぱいになった。
もし、意地悪な継母みたいな人だったら…
意地悪な姉、妹だったら…
私、何されちゃうんだろう…


コツン。

「痛っ、んもう、なに?」

「暗い顔ばっかしてんじゃねぇよ」


「遥くんは、知ってるの?」.


「知ってんじゃねぇの?知らんけど」


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