愛され妹っ。
お父さんの声…
「じゃあ、いよいよ明日だな。…いや、まだ
娘には言ってない。息子には言ったが…」
それって、再婚相手の事だよね?
さっき恵都兄が言ってた……。
いよいよ、明日って事は、明日なの!?
え、嘘、心の準備なんてないよ。
私は、リビングに足を踏み入れる事ができず
恵都兄の部屋に戻ろうとすると、
遥くんが部屋から出てきた。
「…遥くん!お父さんの再婚相手の話、知ってる?」
「優樹菜じゃん、こんな時間にどうしたの?眠れないの?…再婚相手の話、知ってるよ」
「どうして、私だけ知らされなかったの?
私、直接聞いてないよ…」
「優樹菜は、心配症だしストレス溜め込みやすいから考え込んじゃうといけないからって
父さんなりに考えてたから、責めないであげて?」
遥くんにそう言われると、なにも言えない。
「明日学校から帰ってきたら、もう来てるの?」