その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
ロビンは下を向いている。
その表情だけで、切なさがひしひしと伝わってくる。
健太郎はロビンの周辺に何が起きているのか今すぐにでも調べたいと思った。
ロビンの口からは何も聞けそうにないから。
「分かった。
じゃ、今日からロビンは僕の家に住んで。
僕はもう一つ仕事用にマンションを借りてるから、そこに行くから。
履歴書に書く住所は、とりあえず僕の仕事用の住まいの住所を書けばいいよ。
あの会社は履歴書自体も受け取るかどうかは分からないくらい、オープンな会社だから、ま、僕と住所がかぶらなければ大丈夫。
荷物は?
友達の家に一緒に取りに行こうか?」
ロビンの目からポロポロと涙が零れる。
「ケンに迷惑をかけたくない…
ケンを面倒くさい事に巻き込みたくないの」
健太郎は軽く鼻で笑った。
「面倒くさいかどうかは、その時に僕が決めるよ。
ほら、荷物を取りに行こう」
すると、鼻を赤くしたままのロビンは今持っている大きめのトートバッグを持ち上げて、無理に笑って見せた。
「これが私の荷物。
笑っちゃうでしょ?」
健太郎の心臓は激しく高鳴り出す。
保護本能という訳の分からない感情に潰されてしまいそうだ。
健太郎はそっとロビンの手を握った。