その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
ロビンは謙人と遅い夕食を済ませて帰ってきた。
謙人の日本語の授業は思いのほか楽しくて、そしてすごく分かり易い。
健太郎が帰ってからの時間は、あっという間に過ぎていった。
とにかく、早く日本語が上達したい。
そんなロビンの学習意欲に付き合って、丁寧に焦らずに日本語を教えてくれる謙人には感謝しかなかった。
そして、その後に連れて行ってもらった和食料理店の親子丼の美味しさにも驚いてしまった。
謙人は常連客らしく、奥の個室に通された。
「ロビンはしばらくは、こういう隠れ家みたいなお店がいいんだろ?」
さりげなく今のロビンの状況を気遣ってくれる謙人は、本当に魅力的だと思った。
ロビン自身、高級クラブで働いてきた。
いわゆる一流と呼ばれるお客様の接待を何度としてきた。
でも、EOCの人達は、そういう人達よりワンランクもツーランクも上に見える。
きっと、成り上がりの底が浅いお金持ちとは違うのだろう。
特に、謙人に関しては、全てがゴージャスで、でも謙虚さも持ち合わせていた。
繊細な少年のような部分も見え隠れして、その上、女性の母性本能をくすぐる術を完璧に身につけている。
恋愛には全く興味のない私の心までざわつかせてしまうほど。