【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
「弟がヤバい奴らにつきまとわれているから助けてほしいって警察を頼ったのよ。それに剣崎は、お父様が組の人間だから姿をくらますのはお手のもの。だから警察も手を焼いていたから、わたしが情報収集してそれを提供しただけ」
罪滅ぼしになっていたかわからないけど……と、お姉さんらしい横顔を覗かせた。
それは、白坂くんのことが大切だからだよね。
「にしても、タイミングよすぎじゃねえの? まさか俺が本気で再起不能になるまで見届けるつもりだったわけじゃないよな?」
「タイミング? それなら、彼女に感謝してよ」
彼女……?
誰のことだろうと、私達は顔を見合わせた。
「警察の人とこの会場に着いた時、警備のテントまで助けてって駆け込んできた女の子のおかげかもしれないわね?」
「あっ……」
と、涼太が声をあげると、百合さんが周辺を見回した。
「彼女に泣きつかれて、急いで車に乗り込んでこの神社の前まで回り込んだってわけ」