アイドル絶対殺戮戦線
ふと目を向ければ、あの堂々までもがまぶたを閉じて里野さんの歌声に聴き入っていた。


掲示板の反応も上々だ。


思えば私も、第2幕で音葉に敗れここにはいないはずだった。


けれど現に、私は第3幕を生き残って明日に進もうとしている。


落ちこぼれのC組の私ですらそれが許されるなら、A組の里野さんが許されない道理はなかった。


――曲が終わった。


静かに里野さんがマイクを下ろす。


彼女を救おうとしているのか、掲示板もいつにも増して盛り上がっていた。


【さすがしおりん!!!】

【こんな激かわアイドルが、死んでいいはずないよなぁ?】


だけど。
< 182 / 327 >

この作品をシェア

pagetop