先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「なぜですか?このままじゃえりなさんも…」

「あなたに何がわかるの?亮平に弟を殺され、わたしも心身に大きな傷を負ってるのよ。そんなわたしを亮平が見捨てることなんて…許さない!絶対!」

「ちょっと待ってください!おかしいです。伊奈先生は弟さんを殺したわけじゃないでしょう?あなたが言ってることは無茶苦茶です。いい加減…」

「フンっ!何も知らない小娘のくせに…何よ!たかだか教え子が…彼女ヅラしてんじゃないのよ!」

えりなさんは明らかに目が座ってきていて…おかしくなり始めている…

さっきまで静かに座っていた人がこんなに変わるものかと病気の怖さを実感した。

病気とはこういうものなのかもしれない。

ちょっと恐怖すら…感じた。


どうしたらいいんだろう。
わたしはもしかしたら安易に考えすぎていたのだろうか?

えりなさんと話してわかってもらうなんて無理なことなのだろうか?


えりなさんに会う前は説得してやると意気込んでたのに、もう無理かもしれないと心が折れそうになったときのことだ。


「姉さん…もうやめよう。」

えりなさんの殺気だった雰囲気が突然怯えたものに変わった。



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