先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
知ってる…



ウソ…?!



ゆっくりと振り向いたわたしを見た伊奈先生は思わず、書類を床に落としたみたいだった。


「彩…。」


職員室にはあまり人がいなくて…よかったと思った。


あー…何も変わってない。
わたしが大好きだった先生のままだ…

「先生、変わってないね。」

わたしが言うと、

「おまえは変わったな。彩。」


先生はそう言って、ふっと笑った。


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