先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「あー。二階堂先生。どうも。」

嫌そうな表情で目をあわせず、わたしにペコっと挨拶した。

「伊奈先生…だったんですね。」

精いっぱい白々しく演技するわたし。」

と…知らないうちに、大智が助手席を降りて車のうしろからまわり、わたしの後ろに立っていた。

「彩実?どうしたの?」

「え?あ…学校の同僚のね…先生に偶然…会ったの。」

一瞬、大智の顔が険しくなった。

と…思ったら…

「彩実。行こ。今日は一緒にごはんつくる約束だろ。はやく乗って。」

え?

そして、伊奈先生に向かって言った。

「ぼくの彼女がいつもお世話になってます。すみません。今日は約束してるんで。もう行きますね。」

大智はわたしの肩にそっと手をかけて、運転席に促した。


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