ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
「彬良、斎と仲良くなったんだね!
なんか、何年頼の友達⁇って感じだったよ。」

「あぁ、それは斎の人柄だな。
フレンドリーな人だし。
あと……コスプレ好きみたいだから…。」

「彬良、カフェで話してた内容、聞いてたんだよね?
もうっ!健心の差し金でしょう?
あの子、心配性だから。」

確かに、場所と時間は健心に聞いたけど…。

「いや、俺が心配だったんだ。
御曹司って言ったって、どんな人かわからないじゃないか。
いくら麗さんの紹介だからって、安心できないだろ?
……まあ、無断で聞いてたのは悪かったと思う…。」

「もういいけど…。」

そんなに怒ってないみたいだ。
ホッ…

「斎がさ、意外と語学で悩んでる経営者は多いんだって言ってた。
色々伝手があるみたいだから、人選して紹介してくれるって言ってたぞ。」

「ホント⁉︎
それは嬉しいな!」

「ほら、フランス語の女のグループいたじゃないか。あの説明見てて、感心してたからな。」

「あー、ロリータのね。」

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