ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
うん。人助けだしね!

「あ、灯里ちゃん…」

ん?修司先生、なんか引きつってない⁇

「ホント⁉︎
良かった〜。
じゃあ、雅さんに早速連絡するわね。
フフフ…良いお話よね〜!」

うんうん。
有り難いお話だよ。

「ちょうど…今の生徒さん、今月いっぱいでおしまいだったんです。
だからタイミング良かったです!」

くノ一カフェ、辞めるからね?
と言う意思表示で彬良にも視線を向ける。
……あれ?なんか不機嫌……⁇
なんでだ。

「そうか〜。HASEGAWAの御曹司か〜。
ホント、姉にはいい話ですね!」

え?お、御曹司⁉︎
そうか。全国展開のお店だもんね。海外進出するくらいの。
えぇー。私、そんな人教えるの、大丈夫かなぁ…?荷が重いよ…。

「なんでも、H大出の優秀な跡取りらしいわよ。
でも、灯里ちゃんだってK大卒の才女だもん。
大丈夫。
釣り合い取れてるわよ。」

麗先生と健心がにっこり微笑みあってる…。
そ、そうかな?
基本的なスペックが違いすぎて…
まあ、講師なんだから、釣り合い取れてなくても関係ないんだけど……。

「あ、じゃあ、今月から始めるなら月曜日か木曜日でお願いします。
来月からなら、いつでも大丈夫です。
長谷川さんにお伝えくださいね。」

「はーい。
あっちに確認取れたら、灯里ちゃんのLINE知らせとくけど、いいかな?」

「もちろんです。
お手数をおかけします。」

よーし。
私なりに頑張ってみよう!










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