ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語
そう。
本当に言いたかったこと。
「少し、俺の話を聞いてほしい。
高校で灯里に出会って、灯里の語学力にはすぐに気づいた。
まあ、成績がそのまま反映されているものだから、誰だってわかるけど。
それだけじゃなくて……
俺や、他のそこそこ成績の良いヤツとは、なんて言うか、全く次元が違うんだよ。
灯里の場合は。
とにかく耳がいいんだ。
聞いたままの発音が言えるのは、天性のものだ。
それと、抜群の記憶力。
俺自身がずっと羨ましいと思ってた。
伸ばしてほしいと思ったんだ。その才能を。
K大に行くのも、その才能を伸ばす一つのチャンスだと思ったし。
だから、数学だけのことで諦めて欲しくなかった。
灯里が合格して、自分の事のように嬉しかったよ。
灯里が大学時代にやってみたい、と思ったことを、実現させてほしいっていうのも、俺の思いなんだ。
今の仕事と両立出来ればそれでいい。
どちらかに天秤が傾けば……
傾いた方に行けばいい。
なんの義理立てもいらない。
俺だけじゃない。
親父もきっと同じ思いだ。
灯里のことは、実の娘のように思ってるから。
……………それが、言いたかったことだ。」
わかってもらえただろうか…
結局は、灯里自身の気持ちを最優先してくれたらそれでいいんだ。
本当に言いたかったこと。
「少し、俺の話を聞いてほしい。
高校で灯里に出会って、灯里の語学力にはすぐに気づいた。
まあ、成績がそのまま反映されているものだから、誰だってわかるけど。
それだけじゃなくて……
俺や、他のそこそこ成績の良いヤツとは、なんて言うか、全く次元が違うんだよ。
灯里の場合は。
とにかく耳がいいんだ。
聞いたままの発音が言えるのは、天性のものだ。
それと、抜群の記憶力。
俺自身がずっと羨ましいと思ってた。
伸ばしてほしいと思ったんだ。その才能を。
K大に行くのも、その才能を伸ばす一つのチャンスだと思ったし。
だから、数学だけのことで諦めて欲しくなかった。
灯里が合格して、自分の事のように嬉しかったよ。
灯里が大学時代にやってみたい、と思ったことを、実現させてほしいっていうのも、俺の思いなんだ。
今の仕事と両立出来ればそれでいい。
どちらかに天秤が傾けば……
傾いた方に行けばいい。
なんの義理立てもいらない。
俺だけじゃない。
親父もきっと同じ思いだ。
灯里のことは、実の娘のように思ってるから。
……………それが、言いたかったことだ。」
わかってもらえただろうか…
結局は、灯里自身の気持ちを最優先してくれたらそれでいいんだ。